HPVワクチンの単回接種に関して日本で接種を受ける場合はどのように考えたらいいの?
・HPVワクチン一回接種プログラムは20歳未満を対象にしている。20歳以上の人は忘れて複数回接種しよう。
・HPVワクチン一回接種プログラムは長期的な有効性に関して不確定要素があるので、主にワクチン接種率(1回)を上げるのがその趣旨になる。国のワクチンプログラムとして接種でき供給に問題がないのであれば(接種できるのであれば)複数回接種しておいた方がより確実だ。
簡潔には保健当局が推奨する方法でワクチンを接種しよう。さまざまな理由で1回しか接種できないのであれば、一回でも接種しておいた方が0回よりはるかにマシだ。2回目以降が接種できないのであれば仕方がないだろう。
ワクチンの接種プログラムなど国の保健当局が決め推奨するべきものなので、保健当局の判断を待とう。日本の場合はレスポンスが遅いが、それも10年近く積極的勧奨をやめていたのがその背景にあるだろう。
①9価ワクチンの男性への適応の拡大・15歳未満の2回接種と15歳以上の3回接種として承認されるだろう。
②適応外用法:15歳以上45歳までの2回接種・20歳未満の1回接種に関しては、製造側からの用法変更として申請がくることは当面ないと考えていい。より効果があるとわかっている最適な用法があるのに、それを変えることは製造側にその理由は存在しない。
②に関しては、日本の保健当局が、日本の利益全体として考える必要があるが、定期接種として1回法を接触的に採用する理由がないように見える(長期的な効果を犠牲にして移行する判断をする理由はある?そもそも定期接種以降は自費なので評価の優先順位は高くない)
以下は背景の考え方ね。一回接種を検討する場合は参考にしてね。
ちなみに英国は2023年度から一回接種に移行した。🐰さんの息子は最後の2回接種世代。保健当局が2回接種してたから2回になっただけで、1回になっていたら1回で終了だった。どっちでも構わん、保健当局の判断に従うそれだけの話。
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- エビデンスから言えること
- WHOのポジション①
- WHOのポジション②
- WHOのポジション③『適応外用法(off-label-use)』として
- 単回接種法の採用状況
- 単回接種のメリットは?安全性の問題では全くない
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