HPVワクチン接種のタイミングは
簡単な結論としては
定期接種プログラム上の設定は単純に行政上・運用上の問題🐰接種できるようになったら接種してかまわない。むしろ早い方が利益がある。
『標準的な接種年齢は中1』としてあるが、定期接種で接種する人たちの大部分が中1で接種するような具体的な手段が取られていますか?学校集団接種がないことを含めて、実際に接種してもらうことに関して、やるべきことがやられていませんわ🐰
HPVワクチンはだれに『使えるか』
純粋に『薬剤としてみた場合』にHPVワクチンを誰に接種できるかは、製薬会社が臨床試験のデータとともに申請をして、国の保健当局が決定する。
HPVワクチンの場合
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中和抗体の誘導能が臨床試験対象の全年齢で確認されている。
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何歳であろうと、今までに感染したことがないものに対しては異形成予防効果が確認されている。
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ある程度の感染機会があったとしても(効果が減弱するが)異形成予防効果が確認されている。
これを受けてHPVワクチンは
・9歳以上の女性に接種できる。
シルガード添付文書から
・効能はワクチンの標的とするHPVの感染予防と結果としての感染病変の予防
シルガード添付文書から
・HPVには多数の型があることから、ワクチンが標的としない型に対しては効果がなく
・純粋な感染予防ワクチンであるため、既感染であれば効果がないこと
シルガード添付文書から
予防効果の持続時間は長すぎて確立していない。現在観察されている範囲で効果は持続し続けている。
(種類によって微妙に違うが考え方は同じ。男性に対しては現時点で4価HPVワクチンしか適応がないが、保険行政上の手続きの問題でしかなく、世界をみればどのワクチンも男性に使用されている)
これで『9歳以上の女性にワクチンを接種できるようになった』