HPVの存在証明(1)病原性因子を同定するには?
これからHPV の存在・感染性・病原性に関する長い旅が始まるわけだけど、今回はその前段階に当たる話🐰
『ウイルスは存在しない』『HPVは存在しない』『行政機関はウイルス・HPVの存在・感染性を証明した文書を持っていない』だからHPVが存在するのも、がんの原因になっているというのも嘘。それに基づいたHPVの検査やワクチンなんて大嘘。この場合の証明ってコッホの原則を満たす形ね。
まあ、生物学に詳しくなくても、ウイルス学に詳しくなくても、一般的な科学リテラシーや常識があれば『なんか変なことを言っているな』と捉えるのが大部分だろう。端的に言えば相手にする必要はない、100年以上かけて通り過ぎた過去の話だ。同時に、一見科学的な議論をしている様な体裁をとっていて、HPV感染症(特に発癌の原因として)がコッホの原則を満たさないのも事実。🐰さんの復習もかねて、HPVがどの様に発見され、その感染性・病原性がどの様に証明されていったか、その結果としてHPV検査がなぜがん検診に使えるのか・ワクチンの開発の目的、ワクチンを接種する利益があると言えるのかまで、最初から時系列を追ってみていく。
公衆衛生的啓発から見た場合にはややピントがずれる話。せっかくサポーターになってもらったヒトに、何か一つでも違うものを提供したい(それが、ウイルス学的マニアックな話であることはズレてんじゃないかという指摘は正しく、それじゃないという指摘もわかるが)というのもあって、サポーター限定にする。#ウイルス学っておもしろいよねの発露であって🐰このレターを読めることがサポーターになる意味、といえるようなものじゃない。
今後も公衆衛生上の啓発に重要なことに関しては誰でも登録さえすればアクセスできる様にしますわ🐰
ある病気・病態があって、その原因に『感染性の因子(病原体)』の存在を仮定したとしよう。その病原体が、その病気の原因であることを同定するにはどうしたらいいだろうか。その基本となる原則を記述したものが”ヘンレ=コッホの原則(the Henle-Koch postulates)”になる。