HPV検査のインデックス値ってなんじゃぁ
(サムネは記事の区別がつきやすくなるだけだから…多少はね)
ちがうちがう🐰
インデックス値の多寡は感染病変の病勢を反映しないわ🐰
HPV検査は何のためにする?
ふた通りの使い方がある
①HPV検査単独法検診において最初のスクリーニングとして、無症状のヒトに行うもの。陽性であれば細胞診行き。陰性であれば5年後までごきげんよう🐰
ざっくり、次の5年間の発癌リスク有無を評価し、細胞診をして異形成を見つけに行く必要(価値)のある人をより分けるための検査。陽性なら『治療すべき異形成がある”かも”ねぇ』と判定される検査だ。
量は関係ない。
②細胞診単独法における、異形成”疑い”があった場合、ざっくり病変があるかもとされた時。LSILが確認されてその後その癌への進行リスクを判定して経過観察の間隔を決めたい時。ざっくり、病変があるとわかっている時・疑われる人に行う”トリアージ”検査としてのもの。
(後者であればタイピングが必要になるので”インデックス値”は関係なくなるケド)
ASC-USで陰性ならコルポいらん、とか。LSILで16型なら3ヶ月おきだけど、68型なら半年後に再検、とか。
この様に同じHPV検査といった場合でも、子宮頸がんの検診から(治療が必要な)異形成の診断までのプロセスで、どの様に使うかによって検査の意味と、その下流にある対処がことなるのがややこしい🐰
病院のHPから拾ってきた。
・HPV検査によって異形成が進展していくのか、消退していくのか。さらには、がんになりやすいのか、なりにくいのかを評価できるというのも、ある意味正しい。
加えて
・インデックス値は検体内のハイリスクHPVのコピー数を反映する。これも正しい。
あわせると
『インデックス値が高値の場合,より進行した病変がある、がんに進行しやすい状態なのでは』と考えるのは、人情としては自然ともいえる🐰
が、これは正しくない
どこから説明しようか
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- 感染病変の進行度によるHPVDNAコピー数の違い・悪いほど大きいわけではない
- 感染病変・異形成の大きさでHPV・DNA量はかわる?
- 高度異形成と軽度異形成は別の存在ではないよ。1人のひとの中で両方が存在するよ
- インデックス値は検体中のHPVDNA量は反映するが、検体中にどの程度サンプルが取れているか補正できない
- 実際HPVDNA量と病勢を関連付けて評価してみたらどうだった?
- HPV検査の結果は病勢に対する情報を含まない
- 蛇足・ローリスクHPV検査・タイピングに関して
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