HPVワクチンの安全性評価①ワクチンの安全性に関する世界諮問委員会によるレビュー(2007年)

HPVワクチンの安全性に関して今までどの様に評価されてきたか。極々標準的な多くの専門家・保健機関が同意できるものとして、GACVSによるレビューをみてみよう🐰
アマミノクロウサギ 2023.12.18
読者限定

ワクチンの安全性に関する世界諮問委員会(Global Advisory Committee on Vaccine Safety: GACVS)とは、ワクチンの安全な使用に関してのガイダンスを提供する専門家グループ。独立性を保つため『GACVSのメンバーはいかなる形でもWHOを代表することはできない』とされている。同委員会は1999年にWHOによって設立され、その責務の一部としてワクチン・セーフティ・ネットを監督している。ワクチンセーフティネットに関してはこっち。そのうち手が回れば説明します🐰

GACVS年に2回会合を開き、その結果をWHO Weekly Epidemiological Recordに発表しています。その中でHPVワクチンに関しては2007年以降、安全性に関してどの様な問題があるか・その時点のエビデンスで総合的にどの様な評価ができるか・今後の課題に関して議論されています。そのサマリーが週報において発表しているというわけ。

 ガイダンスとは『特定の物事に対して基本的な知識がない人向けに実施される説明』なので、エビデンスの詳細や解釈に関しては触れられません。それができる専門性と能力を持った人は限られますし、それを行うのがGACVSの役目で、その概要・結論だけが週報に発表されます。その評価は大部分の専門家・保健機関によって受け入れられているものになります。

もちろん未確定の部分が必ずあり、その時点・時点での『今後の課題』です。そして、それに取り組み続けている活動もあるのですが、それに関してはまた別の機会に話します🐰(たくさんありすぎるな)

GACVSは最初のHPVワクチンの安全性に関するレビューを行い2007年に発表しました。HPVワクチンが承認され実質的に接種開始された時点での評価ということです。

行ってみよー🐰

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2759文字あります。
  • HPVワクチンの安全性に関するレビューを行った経緯
  • レビューの内容
  • まとめ

すでに登録された方はこちら

読者限定
ハイリスクHPVは、みんな同じくらい危ないの?
読者限定
性交経験がなくても、子宮頸がんになることはありますか?
読者限定
HPVワクチンを4価から9価へ変更する影響は?―費用対効果を考える
読者限定
英国におけるHPVワクチン接種の男子への拡大をめぐる議論(後編):同じ...
読者限定
英国におけるHPVワクチン接種の男子への拡大をめぐる議論(前編):男子...
読者限定
HPVの存在証明:(13)CPE・細胞変性効果について
誰でも
200年前の“ワクチン論争”:ヘンリー・ペティ卿への手紙(後編)
読者限定
『子宮頸がん予防の過去と現在と未来:HPVワクチンを接種すれば20代の...