HPVワクチンの安全性評価①ワクチンの安全性に関する世界諮問委員会によるレビュー(2007年)
ワクチンの安全性に関する世界諮問委員会(Global Advisory Committee on Vaccine Safety: GACVS)とは、ワクチンの安全な使用に関してのガイダンスを提供する専門家グループ。独立性を保つため『GACVSのメンバーはいかなる形でもWHOを代表することはできない』とされている。同委員会は1999年にWHOによって設立され、その責務の一部としてワクチン・セーフティ・ネットを監督している。ワクチンセーフティネットに関してはこっち。そのうち手が回れば説明します🐰
GACVS年に2回会合を開き、その結果をWHO Weekly Epidemiological Recordに発表しています。その中でHPVワクチンに関しては2007年以降、安全性に関してどの様な問題があるか・その時点のエビデンスで総合的にどの様な評価ができるか・今後の課題に関して議論されています。そのサマリーが週報において発表しているというわけ。
ガイダンスとは『特定の物事に対して基本的な知識がない人向けに実施される説明』なので、エビデンスの詳細や解釈に関しては触れられません。それができる専門性と能力を持った人は限られますし、それを行うのがGACVSの役目で、その概要・結論だけが週報に発表されます。その評価は大部分の専門家・保健機関によって受け入れられているものになります。
もちろん未確定の部分が必ずあり、その時点・時点での『今後の課題』です。そして、それに取り組み続けている活動もあるのですが、それに関してはまた別の機会に話します🐰(たくさんありすぎるな)
GACVSは最初のHPVワクチンの安全性に関するレビューを行い2007年に発表しました。HPVワクチンが承認され実質的に接種開始された時点での評価ということです。
行ってみよー🐰