§『アマクロ疣研』では何を扱うか §
子宮頸がんの原因がHPV (ヒト乳頭腫ウイルス・ヒトパピローマウイルス)と言われる『ウイルス』の感染が原因になっているという話は多くの人が知っているだろう。
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子宮頸がんはHPVの持続感染が原因だ
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検診で早期発見できる
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検診でがんの一歩手前で発見された
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何度も感染すると子宮頸がんリスク高くなる
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性的に活動性が高いと子宮頸がんになるの
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ピンポン感染する・しない
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感染していることがわかっている場合、性交渉はしない方がいいのか
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コンドームはHPVの感染を予防できる・できない
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HPVの感染源は男性だ
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ワクチンで感染を予防できる
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ワクチンで子宮頸がんが予防できる
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ワクチンだけで子宮頸がんを予防できる
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ワクチンの効果がない?
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ワクチン接種すると前がん病変が増える?
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ワクチンはなぜ効果があると言えるの?
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本当にHPVが子宮頸がんの原因だろうか
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検診だけでは予防できない
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ワクチンだけでは予防できない
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40歳、ワクチンを接種した方がいいのか
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ピルを飲むと子宮頸がんになりやすい
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海外では男性にもワクチンを接種するのが一般的
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海外でも、やはり女性だけに接種するのが普通だ
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検査が陰性化したら、ワクチンを接種しよう
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異形成が治ったら、ワクチンを接種しよう
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検査で陰性だった、感染機会がないなら感染リスクはない。検診、もういらん。
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性的に経験がある。ワクチンは意味がない?ある?どの程度?
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HPVの型の違いってどういう意味?
色々なことが言われているが、多くの場合正確ではないか部分的にしか正しくない。
科学とは科学的手法である。ある『言説』がある時に、それが正しいのか正しくないのかを知ることができる方法論だ。しかし『絶対的な真理・完全に正しいこと』が言えるのではなく、エビデンスが担保する範囲でのみ正しいということができる、反証可能性を担保した範囲での正しさだ。十分にエビデンスがあれば、まあ『正しい』と言えるとして、定説として記述されることになるとしても。
上にあげたHPV関連の言説も同様で、その文章そのままで『正しい』・『正しくない』と言えないことが多くて『ある条件で限定された範囲で、まあ概ね正しいと言えるけど、例外もある』ことが多い。
『アマミノクロウサギ疣贅研究所(アマクロ疣研)』では、パピローマウイルスに関する言説・主張に関して、科学的にどのようなエビデンスで・どのような時に・どの程度正しいと言えるのか、を説明していくことになる。専門家の多くがざっくり正しいと同意された解釈や、一般的にはなっていないが最近の研究で解釈が変わりつつあるところなども含めて、科学者(群)がどのように考えるかを説明していきたい。
19世紀末から続く無数の専門家の努力によって築きあげられた『パピローマウイルス学』が何を成し遂げてきたか・次の課題は何か、それを踏まえた上で、『今何がどこまで言えるのか』を示せれば幸いだ🐰
🐰の専門中心からやや外れた部分も扱うことがあり、時に厳密に正しくないこともあるだろう。疑問があったり、わからないところ、矛盾があるところは指摘してもらえると幸いである。周りにはその道の世界的な専門家がゴロゴロいるので大抵のことなら教えを請うことができる。そして、一緒により正しい理解ができるようになれば、それ以上に嬉しいことはない🐰
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