HPV検査は『がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかどうかを調べる』検査ではない🐰
HPV検査の開発・検診の中での位置付けが確立する経緯を見れば、感染を調べる検査でないことはわかる。医療関係者に知っておいて欲しいこと🐰
アマミノクロウサギ(Amamino_Kurousagi)
2025.03.28
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ハイリスクHPVが子宮頸部に感染することが、子宮頸がんの発症の必要条件であることが『確からしい』とわかってくると(1990年代)、ハイリスクHPVの検出(検査)が子宮頸がん検診に使えるのではないかと考えがでるのは、自然な過程であった🐰
今回は、HPV検査がどの様に子宮頸がん検診の中で使用できるかを研究し・その使用法を確立していく中での一論文を取り上げ、HPV検査に関して必要とされること(その要件・異常値の設定)とその評価がどの様に行われたかを振り返ってみる。
『HPV検査で陽性』と判定される検査の基準値がどの様に決められたか
これは、最もHPV検査の基礎にある基本情報だ。これがわからないと、検査の結果の解釈が正しくなるはずないのだが、実際は『HPV検査単独法』を導入する横浜市の説明ですら、わかっていないことを示している。

がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しているかどうかを調べ…
検査の目的何かを思い出すといい。もともと、感染しているかどうかを調べる検査ではない。
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- ①子宮頸がん検診の目的は何だっけ?子宮頸がん検診の目的は二つ。感染を見つけることではない
- ②HPV感染から子宮頸がん発症の関係において、検査の妨げとなる大きな問題点がある
- 『HPV DNA testing in cervical cancer screening(子宮頸がん検診におけるHPVDNAテスト)』
- 中等度異形成以上の病変を持つ人に対して、HPV検査はどの様に働くか。
- 感度と特異度のバランスの取れたHPV検査とは
- FDAはHCIIテストをCIN2+に対する検査として閾値1pg/mlとすることでHPV検査として承認した
- 実はこの時点(2000年代前半)で検診における検査法として、HPV検査は承認されていない。解決すべき問題が二つある
- ①HPV陽性・細胞診陰性の集団のCIN2+の発症リスクがわからない
- ②HPV陰性となるCIN2+罹患者の発癌リスクがわからない。
- まとめ
- 蛇足
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