高度異形成を治療するとなぜなおるのか ― そしてなぜ再発するのか
感染細胞を除去する・破壊するから”だけ”ではない
アマミノクロウサギ
2026.03.08
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子宮頸部の高度異形成(HSIL)や上皮内がんは、ハイリスクHPVの感染病変の一つの形態で『発癌リスク』が有意に高い。そのため円錐切除やレーザー蒸散などの局所治療により治療し『上皮内がんがない状態』にすると癌発症リスクが大きく下がる。
俗にがんの一歩手前と言われる病態だが、この一歩は亀の一歩・巨人の一歩だ。この表現の解釈には注意が必要だよ🐰
治療により高度異形成や上皮内がんは高確率で治癒することが知られている。一般には、この治療効果は「HPVに感染した細胞を取り除く、あるいは破壊するため」と理解されていることが多いだろう。
しかし、この説明だけでは十分とは言えず、十分でない部分がなぜ高度異形成・上皮内がんが再発しないのか・するのはどういう時でどういう人かを説明する重要な部分だ。
いつもの如く行ってみよ〜🎶
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続きは、3430文字あります。
- 検診・検査で見つかった高度異形成・上皮内がん病変自体は取り除いたり(円錐切除)破壊したり(レーザー)するともちろんなくなる
- HPVの感染は高度異形成になっている部分だけさらには子宮頸部だけに限局されているだろうか
- 治療標的の上皮内がんが体に残っていれば(断端陽性)そこから再発しやすいのはわかるだろう
- そもそも、ハイリスクHPVに全員感染しているのに、一部の人しか上皮内がんにならないのはなんでだっけ?
- つまり、感染細胞の除去・破壊と、それに伴う治療的免疫誘導。この二つが、治療が効く理由であり、再発を予防できる理由だ。
- パートナーからの感染・再感染は再発症に関与するのだろうか
- 治療後再発のメカニズムに再感染が『一部』あるということは?
- まとめ
- 蛇足
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