がん登録データを見ればワクチンの効果は明白だ(みんな大好きオーストラリア🐰)
ワクチン接種のタイミングがとても重要であることがよくわかる。同時に、キャッチアップ接種者に効果がでるのはいつからか?
アマミノクロウサギ(Amamino_Kurousagi)
2025.02.07
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オーストラリアでは2007年より(現在は11/12歳学年を定期接種対象とし、男女ともに一回接種プログラムを運用)HPVワクチンの集団接種を開始した。大学生になるまでの学生では接種率は85%に達し、2007年の26歳までを対象に行ったキャッチアップ接種は2009年までに55%の女性がHPVワクチンを接種した。わかりやすい様に図にまとめてみた。
オーストラリアでは8月にがん統計が公開され2024年には最新のデータとして2020年のデーターが追加された。その癌統計を見てみると、毎度お馴染み、HPVワクチンに子宮頸がん予防効果があることがはっきりと読み取れるし、20代に行ったキャッチアップ接種対象であった集団に接種後10年間で何が起こるかも読み取れる。
現在日本で行われているキャッチアップ接種対象者に何が起こるか、予想する時の参考になるだろう。

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- 数値を見る前に、条件を整理しよう
- 思春期までにワクチンを接種すると20代の子宮頸がんはほとんど発症しない
- キャッチアップ接種で接種した集団で30代の子宮頸がん予防効果は見られない
- 日本のキャッチアップ接種者はどう考えればいいか
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