HPVに感染することはどのくらいありふれているのか
『HPVに感染することはありふれている』とか『性的経験のある男女の8割が感染経験がある』とかいうけれど、実際、自分のこととなると『自分は感染していないのではないか』と考えたくなるのはよくわかる。
もちろん感染したことがない人・していない人がいてもいいのだが、考えている以上に少ないだろう。
・感染していても病気(イボや異形成・コンジ)になる人は一部であること
・感染して病気になっても自然治癒する・した人がほとんどであること(でも感染は継続している)
・検査で陽性になるのは感染している人の一部であること
感染していることを自覚する機会は(実際に感染している人に比較して)それほど多くない。
これは、このマシュマロを受けての短めのレター🐰
『感染したHPVは排除されるのか?』この記事を前提に、感染者が溢れていること、次にもつパートナーはかなりの確率でキャリア(感染者)だと考えた方がよいことを説明する。注意点として
『HPV6/11の無症候性感染率はどの程度か』は正確にはわからない。『感染している人』を全員見つけることができないから。だから今回の話は、状況証拠的なものの詰め合わせから積み上げていくことになる。
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- 性的経験がある男女の8割以上がHPVに感染する
- じゃあこのモデルはどの程度妥当なのか
- HPV感染から子宮頸がん発症までの自然史から見た感染のタイミング
- 次に、感染者のどの程度ががんになっているかを検討してみると(これが厄介)
- 20〜40%がHPV16に感染するとして、その大部分が30歳までに起こっている
- 尖圭コンジローマに置き換えても同じことだ
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