HPV検査と細胞診:同じ検査でも意味がかわる
技術的には同じ検査なのに、どのタイミングでやるかによって解釈・意味が変わる🐰ややこしいことこの上ない
アマミノクロウサギ
2025.12.28
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子宮頸がん検診において、一時検査(検診・スクリーニングステップ)が『HPV検査』に置き換わる自治体が出てくることになった🐰
何やら、子宮頸がんを発見しやすく・負担の小さな検査らしいが、本当だろうか?
竹谷とし子🌾参議院議員🍙RICE🍚公明党☆東京
@t_takeya
2025/12/24 07:43
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なにもHPV検査は新しいものではなく、今までも細胞診で異常が見つかった時にトリアージ検査として行われてきた。それと、何か意味が異なるのだろうか?
HPV検査による検診を行ったとしても、陽性時に次に行うのは細胞診だ。この細胞診も同じ細胞診だが、意味は同じなのか?
このような質問が来るのは当然だ🐰検査としては一緒だが、解釈が異なり、その後の対応が異なる。細胞診から入った場合、細胞診が陰性化するまでは、検診には戻せない。HPV検査としては同じだが、意味が違う。
なるべく、なるべく簡単にまとめてみるよ🐰(ほんと?)
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続きは、3883文字あります。
- 子宮頸がん検診〜検査の最終的な目標は子宮頸がんの罹患率(死亡率)を減らすこと
- 子宮頸がんの罹患率を減らすには、高度異形成を発見して、子宮頸がんになる前に『治療』すること
- 子宮頸がん検診〜検査は『CIN2+を見つけるため』に組まれている
- 子宮頸がん検診(スクリーニング)の目的は、大雑把にCIN2+の存在リスクを分けること
- HPV検査と細胞診の検査の特性の違いからくる解釈の違い(スクリーニング)検査結果が陰性の時に大きく異なるのよ🐰
- スクリーニングだけなら、一見HPV検査が圧勝だが🐰ちょっとまって、話はそこでは終わらない。まだCIN2+は見つかってないよ
- 検診・スクリーニング陽性者を全員、確定診断検査(コルポ+生検)することはできない・したくない・負担が大きすぎる(トリアージ検査の役目)
- HPV検査か細胞診検査どちらで入っても『スクリーニングとトリアージを組み合わせた結果はHPV陽性且つ細胞診陽性の集団→CIN2+の罹患リスクが高い集団』がコルポスコピー検査になるようになっている。
- 一度検診で陽性(異常)となって、精密検査・フォローアップを受ける。無事CIN2+が見つからなかったら通常の検診に戻ってくるが…
- HPV検査検診を行うと子宮頸がんが発見(予防)しやすくなる?🐰どうやって?
- HPV検査による検診は、陽性者が(陽性である限り)細胞診を受けまくり・より多くの必要な人がコルポ診を受けることで子宮頸がんを予防することになる
- HPV検査検診に移行すると負担が減るとはどう言うことか?
- まとめ
- 蛇足
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