HPVに関するちょっとした疑問に答えるシリーズ⑦9価ワクチン接種後の子宮頸がんリスクについて
サムネは昨年の日本帰国の思い出🐰サイコー
さくっと行こう🐰まず基本的なことから
A:HPVには山ほど異なる型があってそれぞれ性質が少し異なる。
B:子宮頸部に感染するのは40種類くらいあって、その中で(意味のある程度)がんのリスクが大きくなるものが13〜15種程度。
C:感染するとがんリスクが高くなる”ハイリスクHPV”の中にもがんリスクは10倍以上異なる
D:HPVは一度感染すると生物学的には持続感染し、検査上は陰性化することがあっても、生涯にわたって再活性化・発癌リスクの母地となりうる
E:HPVは複数の型が同時に感染しうる。その時のがんリスクは『一番リスクの高いもの+α』となる。2つの型で2倍、4つの型で4倍とはならない。
で、ワクチンの方は…
F:HPVワクチンは感染予防ワクチンだ
G:接種時に感染しているものに関して、上皮内がん・がん予防効果はない
H:接種時に感染しているものに関して、他人への感染性を減少させる効果はない
最後にHPV感染の疫学ね、特に感染するとがんの原因となるような場所に関して
I:性的に経験のある『男女に』とってハイリスクHPVに感染する可能性は極々ありふれている。パートナー1人あたり、25〜50%くらいと考えると良い。その結果、通算で一人のパートナーを持つ場合半分くらいの人が・2人なら7割くらい・3人なら大部分のひとが・5人いれば全員感染している
J:コンドームは感染予防効果は期待しない。回数1回あたりならワンチャンあるかもだけど、複数回にわたるとな。キャリアと性交渉をするときの感染リスクは現実的には避けきれない
これくらいわかっていれば、大体の疑問には答えられる🐰
まず定期接種(まだ感染していないとする)でワクチンを接種する場合から…
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- ①:9価ワクチン接種後にHPVに感染するリスクは9割減らない。子宮頸部に感染するHPVは40種類近くあるから
- ②:①よりHPV自体の感染は予防できないとしても、がんは大きく減る(ざっくり9割)。HPVワクチンはがん予防ワクチンであると言うこと
- ③パートナーがワクチンを接種しているかどうかは、自分の感染リスクに関係ない。
- ④:9価ワクチンを接種していても、ワクチンが標的としないHPVには性交渉を介して感染してしまう。それ込みで『接種しなかった人生と比較して9割減った子宮頸がん罹患率になる』
- 定期接種・未感染者に接種する場合のまとめ
- 次にキャッチアップ接種(すでに感染している可能性がある場合)でワクチンを接種する場合
- ⑤ワクチンが効くか効かないかを調べる方法がない
- ⑥ワクチンの有効性を推定するのは感染疫学によるしかなく、集団全体のがん予防という観点では、20代を超えたワクチン接種に大きな意味があるとは考えられていない。
- ⑦ワクチンに期待される有効性は、将来感染機会があった場合(新しいパートナーを持つ場合)に発生し、新規感染することによるリスクから、すでに感染しているものを引いた分になる
- 自分の型を共有する事はあっても新たに感染することがあるのか?
- 性行為により、今の感染してる型が悪化する様なことはあるか?
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