日本の子宮頸がんは検診でかなりの部分予防されている🐰

検診受診率が低い低い(そして先進国の中で子宮頸がんが増えている)と言いますが、受けている人はちょっと安心していい(5分でわかるHPVシリーズ)
アマミノクロウサギ(Amamino_Kurousagi) 2024.10.18
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子宮頸がんは適切なタイミング(15歳未満)でのワクチンの接種と、定期的な子宮頸がん検診で予防することができます。

ワクチンは『感染後数年から数十年たってから発症するがん』を予防できます。つまり、15年前に導入されたワクチンによる、世界各国の『現在のがん発症率』に対する影響はほとんどありません。現在の発症率は『医療的介入がない場合の素の(自然)』発症率に検診で予防できる分が予防された結果の数字になっています。

先進国で日本だけ子宮頸がん罹患率が増えている。

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続きは、3773文字あります。
  • 日本は子宮頸がんの負担は中程度の国だよ
  • 検診システムの導入されている国では子宮頸がんは検診によって予防されている
  • 日本は中途半端ながらも検診システムの存在している国だ🐰
  • 日本の検診がそこそこ機能していることは数値でわかる①(上皮内がんの罹患率)
  • 日本の検診がそこそこ機能していることは数値でわかる①(扁平上皮がんと腺がんの比)
  • 日本の子宮頸がんは検診でかなりの部分予防されている
  • 日本の検診の改善点は方法ではなく(HPV検査vs細胞診)未受診者をどう減らすか

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