子宮頸がんを撲滅するのに男性にワクチンを接種する必要はないよ(男性のHPV関連疾患を撲滅するのに女性に接種する必要もない)
接種した本人のHPV関連がんのリスクが下がるというのがワクチンの効果の一丁目一番地ね🐰
アマミノクロウサギ(Amamino_Kurousagi)
2024.10.14
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HPVワクチンは非常に優秀な感染予防ワクチンで、感染機会前に接種できればその後感染することがほとんどないことが示されている。
自分が感染しないために、相手に接種してもらう必要は全くない。
これは、臨床試験において
・ワクチンを接種した女性としていない女性を
・キャリア男性だらけである一般集団にもどして
・一定期間自由に性的接触をしてもらったら
・ワクチンを接種した集団ではワクチンが対象とするHPVには感染せず、異形成が発症しなかったが
・ワクチンを接種しなかった集団では異形成が発症しまくった
ことではっきりとわかる。しかも
・ワクチンを接種した集団でも、ワクチンの対象としない型のHPVには感染し・発症したので、キャリア男性との精的接触は同様にあったこともわかる。
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自分のHPV関連がんやコンジローマを予防したければ、相手に接種してもらう必要はないね🐰これは男女ともに一緒で、HPVに感染することによるリスクを相手任せではなく自分でコントロールできるというのがHPVワクチン接種の意味だ。
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続きは、3425文字あります。
- 子宮頸がん撲滅に男性へのワクチン接種はいらん
- ノルウェーでは2039年の子宮頸がん撲滅を実行可能な目標として掲げている
- まず、子宮頸がん検診を導入した(細胞診)1992年の話
- ワクチンの導入、これで一気に達成が可能になった🐰
- キャッチアップ接種を行うことで、撲滅までの期間を減らそう🐰
- 4価から2価に変更することで、撲滅までの期間を減らそう🐰
- 男子にワクチンを接種することで、撲滅まで期間を減らそう…ちょっぴり🐰
- 細胞診による検診からHPV検査単独法検診に切り替えた
- こうしてノルウェーでは2039年には子宮頸がんが撲滅されます(目標として取り組んでいます)
- 定期接種でワクチンを接種した集団において25歳における子宮頸がんが0人となった
- まとめ
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