HPVワクチンの費用対効果に疑義を呈した専門家の主張はどう変わったか?
前回『ガーダシルとサーバリックスは効果がなく、危険であり、十分なテストもされていません』と研究者は言った(のか?)🐰』の続き。
ダイアン・ハーパー博士は『検診の利益とワクチンの害を過大』に評価し『ワクチンの利益と検診の害を過小』に評価したこと(と批判できる🐰)によって、HPVワクチンは特に子宮頸がん検診での子宮頸がん予防がうまく行っている国において、費用対効果(利益と害のバランス)が悪いのではないかと主張した。
その根拠は批判されて然るべきものであったが、根拠は科学的なものに基づいており、根拠が示されていることから、少なくとも科学的な議論が可能であった🐰
また、ダイアン・ハーパー博士は『反ワクチン(単なる忌避や不安をもっているのではなく、科学的な根拠に反してワクチンの危険性を訴え・利益がないことを訴える人たち)』ではないから、エビデンスの蓄積と共にその主張をアップデートさせた。その変化は、『反ワクチン』の立場の人たちから変節と解釈され逆の方向の批判に晒されてきたわけだ。
今回は、博士の発表した論文を時系列に見ていき、どのように主張をアップデートさせてきたを説明する。博士の主張をきちんと汲み取れば『専門家がワクチンの有効性と害のバランスに疑義!HPVワクチンは評価が終了していないと主張』などとは言えないはずだ。
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- HPVワクチンはHPV検診への橋渡しとなる(2020年)
- 子宮頸がんの排除は、HPVワクチン接種と一次HPV検診に依存している(2021年)
- ジェンダーニュートラルHPVワクチン接種プログラム:がん予防を世界的に拡大するための政策の再考(2023年)
- がん予防のためのHPVワクチン接種は一回減らしても十分だ(2023年)
- HPVワクチンのHPV感染・前がん病変・および子宮頸がんの減少への影響(2025年レビュー)
- 当初主張していたワクチンの安全性に対する懸念はどうなった?
- まとめ
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