日本のHPVワクチン推奨中止に対する世界的な反応を追跡してみよう
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの安全性に関するコミュニケーション
ワクチンに関する危機は『ワクチン接種後の有害事象が報告されること』『ワクチンの安全性に関する新しい研究データが報告されること』『ワクチンの安全性に関するメディア報道や噂など』『ワクチンのリコールなどの規制措置』から生じることがある。
ここでは、実際にワクチンが危険である・安全でないかどうかとは関係なく『口の端に上る』だけで危機となりうると言うこと🐰
・ワクチン接種後の有害事象は、それだけではワクチンのリスクかどうかわからない。
・ワクチンに関する研究が発表されると、ありとあらゆる解釈がなされる(俄専門家によって)
・ワクチンの安全性に関するメディアの放送やSNS上での噂話。
・ワクチンに関する規制措置や、新しいワクチンの導入など(レプリコンみればわかるでしょう)
このように、これらの事象は、それ単独ではワクチンの安全性に関してニュートラル(か、加えてもごく小さなインフォメーションであること)であることも多いのだが、そのコントロールを誤ると、ワクチンの安全性や信頼に関する危機(Crisis)になりうる可能性がある。
これらの出来事は、ワクチンの安全性に対する否定的な認識を引き起こし、その受け入れに悪影響を及ぼす可能性がある。
日本におけるHPVワクチンの受容において、国の保健当局を巻き込む形で、非常に簡単に起こってしまった。一般に日本は科学的な国とされる。これは、その判断において、サイエンスに基づいた判断を基本的にはできる・している・目指しているはずだということだ。その日本で、これほど簡単に、一つのワクチンに対する受容が地に落ちたのは、驚きであった🐰
ワクチンの安全性に関する(リスク)コミュニケーション戦略は、危機が起こった時に、それに対応するためのものではなく、ワクチンのライフサイクル全体(開発・臨床試験・承認・上市・実際に接種されること・上市後調査)にわたって重要である。危機が起こってから対応するのではなく、リスクコミュニケーションが一貫して考慮に入れられておくことが重要なのね🐰
日本でおこったことをレビューしてみると、実に多くのことがわかる。
これが元ネタあまり科学的な話ではない🐰
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