子宮頸がん検診でAGC(異型腺細胞)と診断されたとき
サムネは(Cytopathology of the uterine cervix - digital atlas、IARCより)
AGC(異型腺細胞)は、ASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞)とは異なるリスクを持つ細胞診判定だ
細胞診でAGC(atypical glandular cells)と診断される所見は、ベセスダシステム改訂以前はAGUS(atypical glandular cells of unknown significance)「意義不明な異型腺細胞」と呼ばれていた。
AGUSは、現在も細胞診の診断として使われるASC-US(意義不明な異型扁平上皮細胞)とよく似ていて、どちらも「異型細胞はあるが、その意味を細胞診だけでは決めきれない」という軽微なリスク未確定の変化という解釈を与える診断カテゴリに見える🐰
しかし実際、AGCはその本態・リスクの程度としてはASC-USの「腺細胞版」としていいものではない。ASC-USは扁平上皮細胞にみられる軽度の異型であり、HPV感染、炎症、萎縮などの反応性変化でもみられる(比較的リスクが低く)比較的頻度の高い判定である一方、AGCは腺細胞の異型であり、頻度は低いものの、子宮頸部腺がん上皮内病変、浸潤腺がん、子宮内膜病変などより重い病変が実際に意味のある数隠れていることがある。
このリスクの違いが、AGUSからAGCへの用語変更の背景にあります。AGUSという名称のままでは、ASC-USと同じような「意味不明の軽い異型」と受け取られ、AGCが持つ臨床的な重みが伝わりにくい。そのためBethesda systemの改訂では、“of unknown significance” という表現が外されたというわけ🐰
リスクが違うから、対処も異なることになる🐰