『子宮頸がん予防の過去と現在と未来:HPVワクチンを接種すれば20代の検診は受けなくてもいいですか?』後編
ワクチン対象集団で20代の子宮頸がん死亡率が激減したとイングランドからの論文が意味することは?
アマミノクロウサギ
2026.07.01
読者限定
特に20代前半の子宮頸がん検診については、検診による利益が限定的である一方で、偽陽性、精密検査、過剰治療、そして将来の妊娠への影響といった不利益が無視できない。
20代の子宮頸がん予防・子宮頸がん検診は「若いうちから検診を受ければ受けるほど安心」という単純なものではない
この状況を劇的に変えうる『HPVワクチンという一次予防』が加わったのが今の話になる。
HPVワクチンを定期接種として受けた世代において、20代の子宮頸がんリスクはどこまで下がるのだろうか(下がったのだろうか)。そのような時代に20代の子宮頸がん検診はどう考えるべきなのか。
今回は、タイミングのいいことにイングランドから報告された最新の全国データをもとに、この問いを考えみよう🎶
この記事は無料で続きを読めます
続きは、7802文字あります。
- HPVワクチンは子宮頸がん罹患だけではなく子宮頸がんによる死亡も減らすのか?
- 結果:子宮頸がん罹患だけでなく、死亡も減った
- 個人追跡研究ではなく集団レベルの観察研究である
- 「死亡0例」は、個人のリスクがゼロという意味ではない(ディスカッション冒頭)
- なぜHPVワクチンの効果と解釈できるのか
- 集団免疫もあるのではなかろうか🐰
- なぜ20代でここまで大きく効くのか
- では、ワクチン接種者は20代の検診を受けなくてもよいのか
- 補足:日本には関係ない、という話にはならない🐰
すでに登録された方はこちら