HPVワクチンの値段はどうやってきまるの?
まず、世界中国々でのHPVワクチンの購入価格をグラフにしてみた。2価ワクチン(GSK・Innovax・BT Bio farma の3社)4価ワクチン(MSD+ライセンス供与・BT Bio farmaの2社)9価ワクチン(MSDのみ)
データにあるものを全てプロットしたが、調達数が少ない場合高い方に外れ値が存在する。WHOの(国ごとの)マーケティング調査のデータは以下に
①2価ワクチンと4価ワクチンはざっくり同じ価格帯であること。基本的にがんに対する予防効果で価格のベースラインが決まっていること。
②同じ価数のワクチンでも価格に大きく違いがあること。ざっくり国の豊かさに応じて値段が変わる傾向があるが、高所得国において大きな開きがあること。この価格の違いを説明するのがこのレターの目的。
③9価ワクチンは高価。なぜ高価になるのかも②が理解できればわかる。
日本において自費でワクチンを接種する場合の価格を見て貰えば、日本ではHPVワクチンの調達価格が非常に高いことがわかるだろう。価格は費用対効果(リソースの有効な利用)に直結する。
安くする方法はないのか、あるよね🐰という話
ワクチンの値段は単純に開発・製造コストや効果・利益で単純には決まらない。それを見ていく🐰
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- 命・健康の価値は国の豊かさで変わる
- GAVIワクチン同盟による調達価格とそれ以外
- 実際の調達価格は?
- ワクチンの価格の設定:製造側の視点
- ワクチン価格の設定:ワクチンプログラムとしての調達
- 入札によるワクチンの調達:適正価格での調達
- 日本の場合は?
- まとめ
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