キャッチアップ接種、私にも意味があるの?
あるよ🐰特に難しいことを考えずに、公費で補助があるうちに接種するといいよ。
現在行われているキャッチアップ接種は20代を対象としている。20代であれば、これまでに性的に活的であった、というのも珍しくはないでしょう。
HPVは完全な感染予防ワクチンで、HPVは持続感染するウイルスだから、過去・現在に感染した・感染している型には効果がないよ🐰
HPVワクチンは感染しているHPVに対して治癒や重症化(がん化)予防の効果はありません。
同時に、HPVはかなりありふれたウイルスで、性的に活動的になると比較的あっさり感染してしまっている。がん化の観点から見た場合、通算で5人のパートナーを持つと、子宮頸がん発がんリスクとしては飽和してしまうことになる。
すると、このような疑問が出てくるのは当然だよね🐰
・今、感染していることがわかっている。HPV16も陽性で、異形成だってある、ワクチンよる利益はないんじゃないか?
・かなり経験人数が多いので、ワクチンよる利益はないんじゃないか?
そんなことはないよ🐰説明しよう
①まず、HPVワクチンは他の定期接種のワクチンと同等かそれ以上に安全、特に接種を避けるようなリスク・負担はない。接種することにマイナスはないってこと。これが前提ね🐰
②もし、いくつかハイリスクHPVに感染してしまっていて、発癌リスクに関しては飽和してしまっていたとしても、前癌病変・高度異形成は、まだ感染していないハイリスクHPVによって追加で発症しうるよ。将来、検診をやっていくつもりであれば、ワクチンを接種することで将来の異形成発症リスクが下がり、それに伴った負担が軽減されるよ。
がんが発症することと、異形成が発症することは、重なる部分と重ならない部分があるから。
③もし、ワクチンが予防できるハイリスクHPV全て(7つの型)に感染しているとする。そこから、発症する異形成やがんにはHPVワクチンは予防効果はない。これはその通り。
それでも、HPVワクチンは高度異形成で円錐切除のような治療を行なった後の再発を半分程度予防できることが示されていて、確認するための臨床試験が行われている(🐰さんの知り合いが主導しているよ)。将来的には、治療時に接種を推奨することになるかもしれない。
もし、今までにたくさんHPVに感染機会があって、今後検診で予防していこうとしているのなら、それなりに高度異形成に罹患する確率が高いと言え(高度異形成の年齢ごとの罹患率は検診受診率と比例するよ)、治療する機会も多くなる。その時ワクチンを接種していれば、治療後再発が半減するってわけね🐰
リスクもなく、1番の問題点はコスト(だからキャッチアップ接種制度終了後は高校一年生までに戻る)なのね。だから、公的にコストを負担してくれている今なら、難しいことを考えずに接種するといい🐰
HPVに感染していても・異形成に罹患していても接種してかまわない。事前に子宮頸がん検診やHPV検査を受ける必要もない。
過去に感染する機会が十分にあったとしても問題ない、接種すれば利益が期待できる。
キャッチアップ接種の制度はあと半年だから考えてみてね。
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