これまでに『子宮頸がん罹患者18,000人、死者4,800人』接種率が回復しない場合は、一年あたり子宮頸がん罹患者3,000人、死亡者は800人が追加で🐰
2013年以前、HPVワクチンの接種率は70%を超えていたのが、勧奨中断後ほぼ0%になった。HPVワクチンを接種しないことによって本当は子宮頸がんにならなかったはずの人たちが、今後子宮頸がんを発症し命を落とすことになる。それは、どのくらいの数字になるのだろうか。
一般に利用できる数字で計算してみよう
誰でも計算できる様に、条件と計算方法を一つづつ見ていこう
①現在の各年齢ごとの子宮頸がん罹患率が将来も変化がないと仮定して、生涯罹患率を1.3%とする。
こちらを参考にどうぞ。過去数十年間、素の子宮頸がん罹患率は上昇傾向にあるのだが、変化はないと仮定しよう。検診のシステムも受診率もかわらず、罹患率に影響を与えないと仮定する。
②一学年の女性の人口を500,000人とする🐰HPVワクチン騒ぎがあったころはそんなもの(今は随分減ったね)。すると、一学年あたり50万人の女性のうち、子宮頸がんに罹患するひとの数は、
500,000 x 0.013 (1.3%) = 6,500
6500人になる。
③昨年度まで4価ワクチンが定期接種に採用されていたのだから、とりあえず16型と18型だけの話に絞ろう。交差免疫もなし(集団免疫もなしだ)とする。16型18型の子宮頸がんにおける寄与率を70%とするね。
6,500 x 0.7 (70%) = 4,550
一学年あたり6,500人が子宮頸がんになるとき、16型18型によるものは4,550人になる。
④その定期接種世代の接種率は70%だった。
つまり
4,550 (16型18型による子宮頸がん)x 0.7 (ワクチン接種率70%)= 3,185
接種率70%のHPVワクチンによって、一学年あたり3,185人の子宮頸がんが予防できることが期待できた。逆に、ワクチンが接種されなくなったことによって、本来は予防されていた3,185人が余計に子宮頸がんに罹患することになる。
⑤子宮頸がんによる死亡率は25%程度。
3,185 x 0.25 = 796.25
一学年あたりおよそ800人が、ワクチンが接種されなくなったことによって子宮頸がんで命を落とすことになる。
70%あったワクチン接種率が0になることで発生する余計な子宮頸がん罹患者は学年あたり3,000人、死亡者は800人になると計算される。各数字が気に入らなければ、自分の好きな数字を使って計算するといいよ🐰
あとは何学年相当が勧奨中断の影響をうけたかで掛け算をすればよく。6学年分とすれば18,000人子宮頸がん罹患者を生み出し、4800人の子宮頸がんによる死亡者を出す。論文に言われていることとそれほど外れていないよね。
勧奨中断によるHPVワクチンの接種率が減少したことで日本人が払わなければいけないコスト18,000人子宮頸がん罹患者と4800人の死者だ🐰ほぼ確定
子宮頸がんだけの数値だね。実際は肛門癌や中咽頭がんもあるけどね🐰
さて、追加で計算していこう。
昨年度から勧奨が再開されたのだけど、接種率って順調に回復してたっけ?
ワクチン接種率が70%に回復しない学年が出ることによる損失は一学年あたり最大子宮頸がん罹患者3,000人、死亡者は800人
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- ケチなことを言わずにワクチン接種率をもっと上げようよ🐰しかも今後は9価で
- 他にもワクチンで予防できるものありましたよね(コンジローマは除く)🐰
- まとめ
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