HPVワクチンを義務化するべき?必要があるの?
ワクチンの有効性や利益・安全性に関する医学・科学的根拠に基づいて、科学的に答えるべきもののように聞こえるかもしれないけど、実際は「義務化するべきか」という問いに、科学が直接答えることはできない🐰
どのような病気を予防するのか・そのワクチンにはどの程度の効果があり/どのような不利益があり得るのか。科学はこのような問いに対しては定量的な評価(とその根拠)→政策的判断に使える情報を提供できる。
一方、その病気を予防するために、接種を本人の選択に委ねるのか・接種を義務づけるのか、あるいは給付や就学/職務に接種条件を設けるのかは、政策と行政の判断であって、科学的に導かれる結論じゃない。同じ科学的事実を前提としてても、採用する目的や原則が違えば、異なる制度を選ぶことができる。
「ある目的を達成するために、接種の義務化が必要か」という問いであれば、科学的に検討できる部分があるけど、そのためには、何を目的とするのか、誰を対象とするのか、そして何を「義務化」と呼ぶのかを、先に決めておかないといけない。
今回は、まずワクチン接種をめぐるさまざまな政策判断を整理する🐰そのうえで「ある目的を達成するために接種の義務化が必要か」という問いを、いくつかの具体例から考えてみるよ🐰
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- ワクチンの義務化といっても、その制度は一つではない
- ①「対象に指定されたワクチンは全員が接種」法令上の義務化
- ②「接種しないなら給付は減る」公的給付を接種の条件にする
- ③「大学に通うなら接種が必要」通学・在籍を接種の条件にする
- ④職務と曝露リスクに応じて接種を求める
- ところで「(ある)目的を達成するのに義務化が必要だろうか」🐰
- ①「子宮頸がんを最大限予防するために、男性も100%ワクチンを接種する」必要はない
- ②「集団免疫を成立させるために、100%接種する」という問いは成立しない
- ③「医学的理由で接種できない人を守るために、100%接種」は必要か
- ④「女性パートナーを守るために、男性の100%接種」は必要か
- ⑤「子宮頸がん検診を減らすために100%接種」が必要か
- まとめ「義務化するべきか」と「目的達成に100%接種が必要か」は別の問題だ🐰
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