誰がHPVワクチンを接種するべきか(2)男性と言っても、それは高校一年生まで
女性の方が疫学データが多いのでそれに基づいて話しますが、基本的には男女分けて考える必要はないよ🐰
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HPVワクチンは感染予防ワクチン。感染しているものには効かない。
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一度感染するとキャリアになる。排除されない。
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主に性的接触で感染してるから、一番感染していない・効果が期待できるのは男女ともに初交前。
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性的デビュー後急速にHPVに感染している。集団全体の感染のピークは10代後半から20代。女性の疫学データを見ると、多くても5〜6人目の通算パートナーを持ったら発症リスクとしては飽和に近い。がんになるとして、1人目が3分の1・2〜3人目が3分の1・4〜6人目が3分の1のリスクに寄与してる。あとは変わらない。
HPVワクチンは高い上に供給が限られるので(こっち)、全員に接種できないのは前提でワクチンが確保できる範囲で接種対象を決める必要があり『効果の観点から大部分が初交前である15歳まで・できれば12歳までに多くがワクチンを接種する』のがワクチンプログラムの前提になるでしょう。
この観点から見た場合『標準の接種年齢は中学校一年生・定期接種を小6から高1とする』日本の定期接種の対象範囲は理にかなっているし、他国と比べても全く遜色がない。
EU圏のHPVワクチンプログラム・多くの国で男性にも接種しているが、基本子供に対して・大人は自費で接種してってこと🐰
ワクチンプログラム導入初年度から数年間、キャッチアップ接種を行った国もあった。一番広くやったのはオーストラリアで26歳までを対象とした。
軽く説明していこう🐰
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- ①HPVワクチンは感染予防ワクチン。感染しているものには効かない。
- ②一度感染するとキャリアになる。排除されない。
- ③主に性的接触で感染してるから、一番感染していない・効果が期待できるのは男女ともに初交前。
- ④性的デビュー後急速にHPVに感染している。集団全体の感染のピークは10代後半から20代。
- 大人の接種はどうしましょうか🐰
- さて、日本のワクチンプログラムの対象者はどうなるか?
- 次回予告
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