HPVワクチンの安全性評価②ワクチンの安全性に関する世界諮問委員会によるレビュー(2009年)
ワクチンの安全性に関する世界諮問委員会(Global Advisory Committee on Vaccine Safety: GACVS)とは、ワクチンの安全な使用に関してのガイダンスを提供する『独立した』専門家グループ。同委員会は1999年にWHOによって設立され、その責務の一部としてワクチン・セーフティ・ネットを監督している。ワクチンセーフティネットに関してはこっち。
GACVS年に2回会合を開き、その結果をWHO Weekly Epidemiological Recordに発表しています。その中でHPVワクチンに関しては2006/7年上市後、安全性に関してその時点のエビデンスで総合的にどの様な評価ができるか・今後の課題に関して議論されています。
ここで示された評価は世界中の専門家の保健機関の大部分がざっくり同意する内容ということです。
2007年の簡単なまとめは
『現時点で安全性に懸念はない』。承認から実際に接種され始めてから日も浅いこともあり、臨床試験・治験のデータがその根拠とされました。同時に、データの規模から1000〜10000接種当たり1人起こる様な副反応に関しては一定の安全性に関するエビデンスが存在しても、10万接種あたり1人の様なまれなものに関しては、今後の継続した評価が必要とされました(臨床試験で評価する様なものでもありませんし)。
それでは、今回は2009年のレポートを行ってみよー🐰